お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2019.05.24
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
前回のお話し
蓋天説とは。 ① 参照
◆「蓋天説」って何すか??(゚∀゚)
「蓋天説」は、古代中国人が「宇宙」というものを認識するのに使った考え方で、もともと古くから存在した「天円地方説」という、正方形の大地の上を、
丸い天(おそらく半球形)が覆っているという考え方を発展させたもので、前漢の時代(BC206~AC8)には主流の考え方だったそうです。
ですので、時代から言うと、我々東洋医学のバイブルである『黄帝内経』が成立した頃の時代は、「蓋天説」よりも前の「天円地方説」が主流だったんじゃないかと思います。
「蓋天説」は戦国末期から前漢初期(BC2世紀頃)に著されたとされる、中国最古の数学書と言われる『周髀算経』下巻に詳述されており、
「蓋天説」のことを「周髀説」ともいうそうです。
因みに『周髀算経』では、3.14に近似の円周率や、ピタゴラスの三平方の定理や、ユークリッド幾何学に含まれる内容の記述があり、当時の中国の数学の水準の高さが分かる書なんだとか。(゜o゜)
「髀」というのは地面に垂直に立てた棒(gnomon:ノーモン、あるいは”表”というらしい)のことで、これの影の長さを観察し、ピタゴラスの定理を使うことで、
天地の大きさを算出したそうです。
(”周髀”ってのは周の時代の髀、って意味らしいね。)
蓋天説を図示したものでは、こちらのサイト様の説明が大変分かりやすかったです。
因みにこの時に、ノーモン(髀)の影の長さを測る尺度のことを「圭(けい)」といい、土に圭を設定して観測するので、「土圭(とけい)」ともいい、
これが「時計」の語源であるそうです。(゜o゜)
因みに因みに、蓋天説にも、『周髀算経』の上巻にある、天と地が平面で並行である第一次蓋天説と、下巻にある、天と地が並行であるけれども、
どちらも中心が隆起した曲面であるという第二次蓋天説があるらしいです。
大宇宙に天地があるように、小宇宙である人身にも天地があり、天には蓋のようなものが存在し、その上を太陽が同心円状に動き、上から大地を照らしたり、
雨を降らしたりするのではないか、という素朴な考え方が、人体の生理の認識にも反映されている訳ですね。
蔵象学的な肺の臓と心の臓に対する原初的な理解には、こういう考え方も背景にあったことでしょう。
アルカイックと斬ってしまえばそれまでだけど、なかなかユニークですな☆(゚∀゚)
・・・ついでなんで、中国の天文学、宇宙論である「渾天説」「宣夜説」、そしてその後の歴史にも触れておきます。
続く
【参考文献】
『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版
『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院
『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!