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中国の宇宙論 ② 蓋天説

2019.05.24

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前回のお話し

 

蓋天説とは。 ①   参照

 

 

◆「蓋天説」って何すか??(゚∀゚)

 

 

「蓋天説」は、古代中国人が「宇宙」というものを認識するのに使った考え方で、もともと古くから存在した「天円地方説」という、正方形の大地の上を、

 

丸い天(おそらく半球形)が覆っているという考え方を発展させたもので、前漢の時代(BC206~AC8)には主流の考え方だったそうです。

 

 

ですので、時代から言うと、我々東洋医学のバイブルである『黄帝内経』が成立した頃の時代は、「蓋天説」よりも前の「天円地方説」が主流だったんじゃないかと思います。

 

 

「蓋天説」は戦国末期から前漢初期(BC2世紀頃)に著されたとされる、中国最古の数学書と言われる『周髀算経』下巻に詳述されており、

 

「蓋天説」のことを「周髀説」ともいうそうです。

 

 

因みに『周髀算経』では、3.14に近似の円周率や、ピタゴラスの三平方の定理や、ユークリッド幾何学に含まれる内容の記述があり、当時の中国の数学の水準の高さが分かる書なんだとか。(゜o゜)

 

 

「髀」というのは地面に垂直に立てた棒(gnomon:ノーモン、あるいは”表”というらしい)のことで、これの影の長さを観察し、ピタゴラスの定理を使うことで、

 

天地の大きさを算出したそうです。

 

”周髀”ってのはの時代の、って意味らしいね。)

 

 

蓋天説を図示したものでは、こちらのサイト様の説明が大変分かりやすかったです。

 

 

因みにこの時に、ノーモン(髀)の影の長さを測る尺度のことを「圭(けい)」といい、土に圭を設定して観測するので、「土圭(とけい)」ともいい、

 

これが「時計」の語源であるそうです。(゜o゜)

 

 

因みに因みに、蓋天説にも、『周髀算経』の上巻にある、天と地が平面で並行である第一次蓋天説と、下巻にある、天と地が並行であるけれども、

 

どちらも中心が隆起した曲面であるという第二次蓋天説があるらしいです。

 

 

大宇宙に天地があるように、小宇宙である人身にも天地があり、天には蓋のようなものが存在し、その上を太陽が同心円状に動き、上から大地を照らしたり、

 

雨を降らしたりするのではないか、という素朴な考え方が、人体の生理の認識にも反映されている訳ですね。

 

 

蔵象学的な肺の臓と心の臓に対する原初的な理解には、こういう考え方も背景にあったことでしょう。

 

 

アルカイックと斬ってしまえばそれまでだけど、なかなかユニークですな☆(゚∀゚)

 

 

・・・ついでなんで、中国の天文学、宇宙論である「渾天説」「宣夜説」、そしてその後の歴史にも触れておきます。

 

 

 

続く

 

 

【参考文献】

 

「蓋天説と渾天説の話」日本科学史学会

「梁武の蓋天説」山田慶児

Wikipedia「蓋天説」

『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版

『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院

『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社

 

 

 

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