東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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花粉症と東洋医学

患者さまの声(30代男性:突発性難聴、花粉症)

2011.04.05

「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!30代 男性 症状:突発性難聴による聴覚障害、花粉症ある朝目が覚めると、耳がくぐもった感じでした。何の前触れもなく、突然です。中耳炎にでもなったかな?と、軽い気持ちで耳鼻科に行ってみました。ところが検査してみると、鼓膜に異常はなく、いわゆる「突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)」ではないかとのお話。耳の奥の「うずまき」が機能不全とのことで、症例は多いが原因がわかっていない病気だそうです。とりあえず、有効とされているステロイド剤や、血行を良くするビタミン剤、むくみをとる利尿剤などを処方され、様子をみることになりました。薬は多少は効くようでしたが、完治するまでには至らず、このままステロイドを飲み続けるのもどうかと思い、妻の勧めで清明院を訪ねました。まずは問診。今回の症状についてだけでなく、生活や体質なども詳しく聞かれました。そして鍼。驚いたの ....

「春」と「木」と「風」と「肝」

2011.02.08

立春を過ぎれば、「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言葉が、患者さんとの会話の中に混ざるようになってきて、ぼつぼつ春到来の予感でございます。立春!!三寒四温ちょっとした養生法 参照今日はえらく寒いし、夜には関東でも雪が降るなんて言ってるけど、昨日やおとといなんかは、意外と寒くなかったですよね。また、昨日はけっこう風が吹いていましたが、その風の冷たさ、吹き方が真冬のそれとは随分違ってきたなあ、ということに、敏感な人は気付いたことでしょう。春→夏→秋→冬→・・・という季節の循環は、昔からある程度一定であります。東洋哲学では、この「四季」の循環に応じて、人体にどういう影響が起こるかを、非常に理論的に考察しています。なぜならこれは日本人、中国人が農耕民族であったからではないか、というのは、多くの学者さんが指摘するところです。・・・という話を、このブログでも何度か書いています。雨はなぜ降る?「東洋医学」と「 ....

「花粉症」について(その3)

2011.02.06

以前(去年)、花粉症について、2回ほど書きました。「花粉症」について「花粉症」について(その2) 参照最近も、ぼつぼつ患者さんに聞かれることが増えてきました。「・・・先生、花粉症って鍼で何とかなりますか??」僕は、「うん、楽になるよ~。」とお答えするようにしています。おそらく患者さんとしては、はっきりと、「治るよ!!」と言って欲しいんじゃないかと思いますが、残念ながらこの言葉を簡単に言う訳にはいきません。東洋医学は、別に西洋医学の病名に基づいて治療を考える訳ではありませんので、「花粉症」だから、イコール確実に治る、とは厳密には言い切れません。西洋医学のアレルギーテストで、その患者さんに結果的に「花粉症」という名札が付いていたとしても、症状の出方も程度も千差万別、一概にそれを東洋医学的に語ることは出来ません。当然、その患者さんのもともとの体質、今現在の生活習慣、置かれている環境によって、効果 ....

立春!!節分!!

2011.02.05

いや~、ついこないだ、「大寒」の話をしたと思ったら、もう「立春」です。早い早い・・・。コワいコワい・・・。(苦笑)「大寒」とお餅 参照・・・立春過ぎると、徐々に何となく春めいてきます。そこで、さあこれから新緑の気持ちイイ季節だ!と考えるか、はあー、花粉症の辛い季節だー・・・、と考えるか、ここですでに大きく分かれますね。人生が。人生そのものが。(苦笑)ところでこの「立春」、その前日の2月3日が「節分」と言われ、これまた奇妙な風習がありますね。1.豆まき2.イワシの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺し軒下に飾り魔よけ3.恵方巻きを恵方を向いてまるかぶり・・・まあ他にもあるようですが、とりあえずこれ、皆さん知ってましたでしょうか。1.は僕自身が小さい頃に実家でやっていましたし、2.は往診の高齢の患者さんがやっていて、初めて知りましたし、3.は最近妙にコンビニが流行らせている感じがありますね・・・。(笑) ....

「花粉症」について(その2)

2010.03.09

前回に続き、花粉症に対する、東洋医学の考え方を簡単に紹介してみたいと思います。東洋医学には、「花粉症」という概念がありません。もっと言うと、「アレルギー」という概念すらありません。(最近の中医学の教科書にはあるかもしれませんが、伝統的には、という意味です。)・・・でも、治療法はいくらでもあるのです。どうしてでしょうか。まず、花粉も、ホコリ(ハウスダスト)も、自然界にはあって当たり前です。花粉やホコリ自体に毒があるなら、杉林の中に住んでる人とか、掃除業者さんとか、どうするんでしょうか。即死しますよね。(苦笑・・・まあ掃除業者の方は、掃除する場所によってはそういうこともあるでしょうが。)要は、それ自体は毒を持っている訳では無い物質(異物)に対して、体の側が過剰に反応してしまい、鼻だの喉だのに異常を起こす、その体の側に、すでに何らかの問題があるはずだ、と考えるわけです。そしてこの場合、体の「何が ....

「花粉症」について

2010.03.07

この時期、よく問題になるのが「花粉症」です。コレ、実は僕自身も以前、なったことがあります。ですので、患者さんの気持ちがとてもよく分かる疾患の一つであります。・・・しかし、ここ何年かは、症状がまったく出ていません。コレに関しては、西洋医学の耳鼻咽喉科の先生方も手を焼いていらっしゃるようで、なかなか決め手となるようなイイ手段がない、というのが現状ではないでしょうか。僕自身の時がそうでした。僕はいつも、自分が体調を崩した時には自分で自分に鍼をし、それで解決がつかなければ先輩に鍼してもらったりするんですが、たまに”あえて”病院”(西洋医学)にかかってみて、西洋医学ではどんなことをするのか、参考にしたりします。花粉症になった時も、行ってみました。・・・もちろん、ここで「お手並み拝見」みたいな顔して、冷やかしのような態度でいくのではなく、素性も全て明らかにしたうえで、礼儀やマナーには最大限注意して、し ....

三寒四温

2010.03.04

いや~、せっかく暖かくなってきたと思ったら、先週末ぐらいからまた寒くなっちゃいましたネ・・。ところで昔から、この時期のことを「三寒四温」と呼んでいます。これは、朝鮮半島や中国北東部でも同じような現象があるらしく、3日寒い日が続き、その後4日は暖かい日が続く、という、7日間周期の独特な現象なんだそうです。これが大体お彼岸(春分の日)ぐらいまで続くので、「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言葉もあります。・・・ところで我々東洋医学を実践する者にとっては、この時期はやっかいです。なぜなら、人間の体には、暖かい日には皮膚がゆるんで、汗や水蒸気を発散して体にこもった余分な熱を発散し、寒い日には皮膚を緊張させて、熱(陽気)を漏らさないようにするという、いわば「自ら陰陽バランスを調節する」霊妙で重要な働きがあるのですが、これがあまりにも頻繁に、交互に行われると、この働きがついていけず、病になることがあります。し ....

患者さんへ推薦本『鍼一本で病気がよくなる』ほか

2009.11.21

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