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こないだ予告しましたが、昨日は、二松学舎大学で行われた日本内経医学会に参加してきました!!
明日は内経医学会へ 参照
今回は中国北京の中国中医科学院鍼灸研究所の黄龍祥先生による『黄帝内経』研究のお話。
中国語での講演であり、同時通訳が少し聴き取りにくかったり、スライドが少し見にくかったこともあって、正確に消化できているかちょっと怪しいですが、
各時代における『黄帝内経』の特徴や、その関り等も含めて、精緻に研究しておられる黄龍祥先生が、最終的に『黄帝内経』の重要なエッセンスは
”「血気」と「脈」”
である、という考えに行きついた、というような内容であったと思います。
また、以前このブログでも紹介した、日本人考証学派の大家である森立之や、2005年に亡くなった、東大の有名な哲学者である湯浅泰雄先生に影響を受けたことなども話しておられ、
日本人が中国の第一線の先生に影響を与えている部分は大きいんだと改めて思いました。
森立之という人物 参照
また、今回黄龍祥先生が紹介した『黄帝内経』の細かいエッセンスは、常々蓮風先生が仰っていることとほとんど同じでしたね。
文献研究から入っても、臨床家の立場で入っても、やっぱり重要なことは一致してくるものなんだなあ、と思いましたね。(*‘∀‘)
講義の中で、道教の経典である『太平経』を引用しておられたのが印象的で、「脈で一番大事なのは気である」というような記載が印象に残りました。
ここ、ちょっと掘り下げて、来月の「胃の気の脈診」講義にブチ込んでやろうかと思います☆
2コマ目は小曽戸洋先生の『日本における黄帝内経の受容と変遷』。
相変わらず文献研究の最前線の細かい内容をたくさん語ってくださいましたが、最後に
「誰が何年に何を書いたかなんてことに詳しくなっても何の意味もない!実際に内容に立ち入って研究しないと!」
と仰っていたのが印象的でした。
まったくだと思います。
そして、臨床家としてはさらに、
「それが現代の実地臨床で有用性の高いものかどうか」
実際にやってみて吟味するところまで、ですね。
「死典」ではなく、現代に真に生きる「古典」なのかどうか見極める、蓮風先生の仰る「臨床古典学」の立場です。
その後は明治国際医療大学の斉藤宗則先生、二松学舎大学の町泉寿郎先生、日本内経医学会会長の宮川浩也先生による『黄帝内経』を中心とした、
日本、中国の近代史、日中の交流のお話。
3先生ともに、非常に細かく調べておられて、素晴らしかったです。
僕の知らない内容がたくさん出てきました。
そして終了後の島田隆司先生顕彰会では、島田先生のご一族と初めて対面、ご挨拶させていただきました。
僕は現在、週に一回、東洋鍼灸専門学校で非常勤講師をやらせていただいていますが、これは今から10年くらい前、島田隆司先生のご長男さんである島田力先生が声をかけて下さったからです。
(・・・で、島田力先生を紹介してくれたのが兵頭明先生なわけね。)
今回初めてご挨拶させていただけて、良かったです。
各先生方のご挨拶、島田隆司先生の業績紹介では、リアルな日本鍼灸近代史を感じることが出来ました。
人生を通じて、非常に積極的に、鍼灸界に色々な学会を作ったり、中国と交流したり、国内の優秀な人をまとめたりすることに尽力された、
大変器の大きな先生であったことが、改めてよく分かりました。
ところで、島田先生が丸山昌朗先生に弟子入りしたのは32歳なんですね。。。
30過ぎてから、あれだけたくさんの優秀なお子さんやお弟子さんを育てながら、業界にも臨床にも尽力された、そのパワーは本当に素晴らしいと思います。
見習います☆(*‘∀‘)
因みに島田隆司先生の素問講座については
というサイトがありますので是非チェックしてみて下さい、
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