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最近、他流派の先生方と交流させていただくことが多い。
(飲み会で(笑))
ありがたいことです。
特に、「伝統鍼灸」系の先生方と交流させていただくことが多いです。
(今後は東洋医学に興味のある医師や、西洋医学系の先生方ともガンガン行きたいですね。)
僕も所属している「日本伝統鍼灸学会」。
この学会がこの名称になったのには、それなりの経緯があります。
それに関して、日本伝統鍼灸学会のHPに簡単に書いてあります。
こちら 参照
まあ要は、昭和48年(1973年)に、岡部素道先生の経絡治療研究会(のちの経絡治療学会)と、福島弘道先生の東洋はり医学会が協力して、
相互の学術交流と親睦を図る目的で結成されたのが、日本伝統鍼灸学会の前身である日本経絡学会、ということです。
(経絡治療学会と東洋はり医学会は、現在でも伝統鍼灸系の大変大きな団体として存在します。)
日本経絡学会結成の前年(1972年)に、日中国交正常化があり、昨日書いた、北里大学に東洋医学総合研究所の鍼灸治療センターも出来たわけですね。
1970年代~1980年代というのは、日本国内では、中国がアツかったんでしょうかね。
(その背景には、また色々あるようですが、ここにはあえて書きませんので、ぜひ色々調べてみてください。)
・・・で、それからずいぶん時代が下って、「日本経絡学会」への参加団体もどんどん増えて、20以上の団体(流派)の集合体になっていき、
平成8年(1996年)に至って、上記のHPに書いてあるような理由から、「日本伝統鍼灸学会」という名称になった、という流れのようです。
・・・で、その名称変更から20年以上経った今、「日本の伝統鍼灸」の今後の方向性をどうしていくか、世界情勢も鑑みて、再考する時期じゃないでしょうか。
参加団体の世代交代も、どの団体を見ても進んでおります。
そして、次世代の先生方は、なんかみんな普通に仲いい。(笑)
お互いを尊重し、話を聞こうという空気感があります。
こないだの金沢で行われた日本伝統鍼灸学会の学術大会での、藤本新風先生の実技は、次の流れの萌芽を感じさせてくれました。
もちろん、色々な意見があっていい。
色々な立場があっていい。
ただ、これだけインターネットが普及し、飛行機での交通網が普及し、これだけ世界が時間的空間的に狭くなっている中にあって、世界のよそ様から見た時や、
国内で鍼灸師や医師、薬剤師に伝統鍼灸を教える時には、伝統鍼灸医学の総体としてきっちりと「こうですよ」と示せるものがあった方がいいんじゃないか、
とは思いますね。
日本伝統鍼灸の方法論や理論は現状、玉石混交状態であり、全く統一されておらず、エビデンス的にも極めて不透明、しかも現状の実際の医療現場では、
数の上では鍼灸整骨院や整形外科のリハビリ室で行われるような、経絡経穴ではなく、筋や神経を意識した、西洋医学的な局所治療が主であり、
世界から見た、日本伝統鍼灸の特異点としては、歴史的事実から腹診法や打鍼術、管鍼法が挙げられるが、それに対する考え方や手法もバラバラ。
まあただ総じて、患者さんをよーく触って診断しようとする点や、ただ押さえた際の圧痛などのハッキリとした指標だけでなく、寒熱や虚実などの、
皮膚表面の微細な変化や、脈の微細な変化を触知して診断しようとする点が日本独特である。
・・・ってな感じでいいんすかね??
日本の伝統鍼灸は実際の医療現場では数の上では少数派ですが、とりあえず繊細なんですけどネ、どうすかね?・・・みたいな??
僕としては共通の理論と用語は、世界情勢に合わせてTCM(中医学)のものを採用しつつ、それぞれの良さ、個性は中医学の用語で説明する、
出来ないならできない理由を明確にする、ということでいいと思うんですがね。
もちろん、日本の資格制度や医療現場等々に、中国人が我が物顔で入り込んできて、日本独自の鍼灸の考え方を認めず、日本の鍼灸師がやりにくくなるみたいな、
そんな状況は大反対ですよ。
ただねえ、WHO、ISO含め、世界基準を度外視することはしない方がいいでしょうよ。
反対派の人は、ヤダヤダ言ってるばっかりじゃなくて、他にもっといい方法があるなら伺いたいくらいなんですがねえ。。。
日本伝統鍼灸学会も、結成から40年以上たってますんで、50周年あたりを目処に、その辺、考えた方が良くないすかねえ。。。
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