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こないだ、本を読んでいて、聞きなれない言葉「シニシズム」というのに出会った。

妙に気になったので、調べてみました。

「コトバンク」によれば、

犬儒主義，冷笑主義。

徳こそ唯一の善であり，幸福は欲望から自由になることによってのみ達せられると説き，学問，芸術，贅沢，快楽を軽蔑して反文化的禁欲的生活を唱えた古代ギリシアのキュニコス派の立場。

転じて一般に，道徳，習慣などを無視し万事に冷笑的にふるまう態度をいう。

１ ギリシャ哲学で、キニク学派がとった立場。

２ 社会の風潮・事象などを冷笑・無視する態度。冷笑主義。シニスム。

・・・と、出てきました。

使い方としては、まあ、答えがないような、どうしようもないような問題を色々と考えていく時に、最終的に

「へっ、くだらねえ、じゃあ意味ねえじゃん。ヘラヘラ」

となってしまうことを

「シニシズムに陥る」

と言ったりするようです。

ただ、これに陥ってしまうと、何かと、頑張るパワーが湧いてこないんすよね。（笑）

大体、人間社会の中で生きてて、犬のような人生なんてない訳で。（笑）

人が人間社会の中に生まれて、成長して、自我が芽生えて、誰にでも、

「こんな筈じゃなかった」

とか、

「もっとこうなって欲しいのに」

とか、

「ああしたいこうしたい」

とか、不満とか欲はあって、でも完全に思い通りにはならない、という、所詮は限定的な生を生きるしかないのだけれども、それでも、

何もないよりはいいでしょ、っていう風に思えるかどうか。

大事ですね。

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