東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「紅汗」について考えてみましょう。12

2017.12.23

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。

「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6

「紅汗」について考えてみましょう。7

「紅汗」について考えてみましょう。8

「紅汗」について考えてみましょう。9

「紅汗」について考えてみましょう。10

「紅汗」について考えてみましょう。11     参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

『宋本傷寒論』の「辨不可下病脉證并治第二十.」の条文

 

 

前回に引き続き、今回は下しちゃいけない場合のお話です。

 

 

このように傷寒論を読むと、今その患者さんに発汗させる処置をすべきなのか、させないべきなのか、あるいは発汗した後の状況から、何がどうなっているのか、

 

下すべき時はどういう時か、下した後の変化から何が言えるか、などという、臨床上欠かせない知識を得ることが出来ます。

 

 

ここに、このような条文が出てきます。

 

 

「傷寒發熱頭痛.微汗出.發汗則不識人.熏之則喘.不得小便.心腹滿.下之則短氣.小便難.頭痛背強.加温鍼則.」

 

 

簡単に訳しますと、

 

「傷寒病にかかって発熱頭痛し、汗が少し出ているような状況の時、間違ってさらに汗をかかすと意識が朦朧となる。またこの時に温める治療を行うと、

 

喘息様の症状が出て、小便は出にくくなり、頭痛して背部がこわばる。また誤って温める目的の鍼をすると、鼻血が出る。」

 

となります。

 

 

これは、陽明病の位置に邪気が入っている段階では、温める治療や発汗させる方法はダメですよ、という教えです。

 

 

熱が籠っているものに、さらに熱を籠らすなよ、という簡単な教えです。

 

 

しかし、明らかにカゼをひいており、しかも最初に寒気もあった、なんて話を患者から聞いていると、やらかしがちなミスではないでしょうか。

 

 

実際に体表観察をして、発汗があるかどうか、必ずキチッと確認しましょう。

 

 

個人的にはこの場合って、舌なんかけっこう淡白気味だったりして、赤くなってなかったりするんで、騙されがちだなー、と思っています。

 

 

陽明の、浅い部分の熱をサッと駆らないといけないパターンです。

 

 

この条文みたいに、鼻血が出てくれりゃあまだマシなパターンだと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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