SLE(全身性エリテマトーデス)に伴う諸症状 (全身の軋み感、震え、不安感、脱毛、疲れやすいetc..)
30代 男性
私は元々、仕事の関係で中国の上海に赴任をしていたのですが、過労とストレスで体調を壊してしまい、病院に担ぎ込まれた時の病名は、 SLE(全身性エリテマトーデス)という膠原病(こうげんびょう)の一種である難病、とのことでした。
しかも同時に、その病気から来る腎炎も発病しており、もう少しで取り返しがつかなくなるところまで来ていました。
また、おそらくその頃は軽い鬱にもなっていたのではと思います。
約半年の入院を経て、何とか社会復帰をしたのですが、それでも難病だけあって西洋医学では根本的な治療法が無く、薬で一生コントロールしなければならないということで、 今後ずっと副作用に怯え、再発を恐れながら生活していくと想像しただけで非常に暗い気持ちになりました。
退院後も体調や精神状態はいまひとつな日々が続いていたのですが、その時に北辰会の鍼灸に出会いました。
その後、縁あって竹下先生の所にお世話になりだして約4カ月、今は週2回ほど通っています。
元々東洋医学には興味があったので、すんなり受け入れることが出来ました。
なんというか、自分の崩れたバランスが序々に戻っていくというような感覚にとらわれます。
仕事で疲れていても、鍼をしてもらって、帰る頃には何とも言えない心地よさがあります。
つらかった全身の軋みや震えも良くなってきており、脱毛も治まりました。
日常の生活でゆがんだ部分を矯正してもらっている感じです。
それは体だけでなく、精神的にも本当に効きます。
また、私はお医者様の人柄も重視していて、どんな名医と言われている人でも、人物を尊敬出来なければ長くは続きません。
よくありがちな、名声でもって慢心してしまわれている先生たちもおられます。
その点、竹下先生は人柄もさることながら勉強熱心で、常に向上心をもって患者の立場にたって自然体で接する姿勢にはとても信頼感があります。
今後に関しては、薬の服用は直ぐにはやめられないものの、鍼の治療と並行して、あせらず、体と心のバランスを整えていければと思っています。
世間には、鍼灸もたくさんの種類があり、何本も鍼をさして電気を流したり、グリグリと動かしたり、痛い治療もありますが、この清明院の治療は一撃必殺! 「本当にこれで効くの?」と思うくらいですが、効果はお勧めです。
「鍼って痛いんじゃ?」と誤解している人がいると思いますが、ほぼ無痛です。
薬で治らなくて困っている人がいたら是非紹介したいと思っています。
一人でも多くの人が苦しみから解放されれば何よりですので。。。
清明院からのコメント
僕の人柄について、大変なお褒めの言葉をいただき恐縮なんですが、 「この医学そのものや、患者さんに対する姿勢、態度、取り組み方」という、実は僕自身が"大前提として"非常に重要視している部分を評価いただいたことを、非常に嬉しく思います。
この方は、平成23年の2月から東京に転勤され、4月に初診にみえました。
それまでは関西の北辰会の先生の治療院で治療されていた患者さんです。
その先生の治療が非常によく効いていたこと、また、その先生との信頼関係がしっかりと出来ていたことから、 清明院での治療も、非常にスムーズに開始することが出来ました。
このSLEという病気は、有名な関節リウマチやシェーグレン症候群と同じ種類の病気で、「自己免疫疾患※」と呼ばれます。
※外敵でなく自分の体の成分に対して免疫反応を生じるために発生してしまった病気のこと。
この類の病気は、西洋医学的には難治、難病として扱われることが少なくありません。
…とはいえ、我々東洋医学の立場では、弁証論治によって、養生指導をしながら、五臓六腑や経絡の寒熱虚実を整えるのみであります。
この症例では、「心肝気鬱(しんかんきうつ)>腎虚(じんきょ)」と証を立て、週2回の治療を徹底的に行った結果、 仕事をしながらであっても、上記のように非常に高い効果を上げることが出来た症例だと思います。
なお、この症例では、SLEに関する西洋医学的な検査数値も改善してきているようですので、また追っていいご報告が出来れば、とも思っております。
今後も、さらなる改善を目指して、治療を続行していきたいと考えております。