幼少の頃からのアトピー性皮膚炎による全身の皮膚の痒み、蕁麻疹、便秘
30代 女性
私は小さいころからアトピー性皮膚炎があり、痒みがひどく、皮膚の状態が悪いときは、 ステロイドが入った軟膏を使い、かゆみ止めの薬を飲むといった状態の繰り返しでした。
以前からステロイドを使用し続けることに疑問があったため、 2年前に「よし!」と決心してステロイドをすべてやめてみたところ、 1ヶ月くらいたった頃に症状が今までにないくらい悪化してしまい、 辛くてまた薬を使おうか悩んでいたところ、 友人に清明院を勧められて、治療を受けてみることにしました。
最初は「鍼で長年のアトピーが治るの?」といった半信半疑の状態でしたが、 治療を受けた後は、痒みだけでなく体全体が楽になるのを感じ驚きました。
そして、治療を続けていくことで、赤黒くなりボロボロだった肌の状態が 徐々に落ち着いてくるのが実感でき、「もしかしたら治るのかもしれない!」といった "希望"を感じ、治療を続けていきたいと思うようになりました。
先生が「今日の治療後は一時的にこれこれこういう状態になるけど、 それはすぐ落ち着くから大丈夫!」など、治療後の状態についても細かく説明してくれ、 また必ずそのとおりになるので、安心して治療を続けることができたのだと思います。
今では以前のようなアトピーの症状も出なくなり、 以前はかなり便秘がちだったのですがそれも一緒に改善されてしまったようです。
同じような症状で悩んでいる方みんなにお勧めしたいです。
清明院からのコメント
この方はご自身でも書いておられるように、当院に来院される前に自らの意志で 幼少の頃から継続的に使用していたステロイド剤を断ちました。
当然、強烈なリバウンド症状に襲われ、あまりの痒みにまたステロイド剤を始めようかと、 心が折れかかっている時に他の患者さんの紹介で当院を受診されました。
初診時は、全身の皮膚は炎症が酷くて、全体に赤黒くガサガサしていて潤いがなく、 いたるところに黒ずみがあり、どこを触れても熱感があり、非常に悪い状態でした。
これを「肝火上炎(かんかじょうえん)、湿熱困脾(しつねつこんひ)、血虚血瘀(けっきょけつお)」と証を立て、 最初は週に2、3回のペースで治療を開始したところ、1ヶ月もすると、 徐々に皮膚の状態が改善し、半年もすると便通も整うと同時にスッキリと痩せてきました。
現在(治療開始から約2年)では、2、3週に1回のペースで治療していますが ステロイドは全く使わずに症状は安定し、暴飲暴食や強い精神的ストレスがかかった時などに 多少痒みが出ますが、治療するとすぐに落ち着く程度で、以前と比べるとかなり改善されています。
近年、「アトピービジネス」といわれる、詐欺まがいの悪徳商法が話題になるほど、 増加し続けているアトピー性皮膚炎ですが、その人自身が持つ「治る力」を引き出す 鍼灸治療は大変有効な手段だと思います。
もっと多くの患者さんにその事実を知っていただき、 つらい症状を改善させるお手伝いがさせていただければ、と考えております。