東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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誰もが一度は経験のある嫌な感覚。

 


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こんばんは。二神です。(^ー^)v

 

 

今日は昨日とは打って変わっての晴天で、往診日よりでした。

 

 

こんな気持ちいい毎日が続くと嬉しいかぎりですが、

 

 

先日、沖縄では早くも梅雨入りを発表したそうです。

 

 

ぼーっとしていると、月日はあっという間に経ち、東京でも梅雨入して

 

 

しまうかもしれないので、それまでにしっかり準備をして

 

 

体調を整えておくことをお勧めします。

 

 

 

 さて、長時間の正座などを行った後に起こるあの痺れという独特の嫌な感覚。

 

 

これは誰しもが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

 

 

私も小中学生ぐらいの時は正座を長時間行っても、全然堪えることは

 

 

なかったのですが、今では正座をして5分も持たないうちに足が痺れてしまいます。

 

 

この痺れは糖尿病や、末梢神経障害、末梢閉塞性動脈硬化症など

 

 

様々な疾患に付きまといます。

 

 

実際に患者さんの中でも、痺れがあるために、歩く際の感覚が鈍く

 

 

ふらつきやすくなったり、転倒しやすくなるため、日常生活の中に痺れが

 

 

あるかないかでは、生活の質が大きく変わってくるように思います。

 

 

今回は、その痺れのメカニズムが研究の結果、判明したとのことなので、

 

 

簡単にご紹介しておこうと思います。

 

 

研究の内容としては、マウスを使い実験を行い、マウスの片方の後ろ足を

 

 

タコ糸で縛り、一度血流を止め、

 

 

その後、タコ糸を切ることで、血流を再開させて痺れを模します。

 

 

要は人で言う長時間の正座の後に立ち上がった時の状態を作るわけです。

 

 

そうすると、血流を再開させたほうの足の裏を激しく舐める行動が見られました。

 

 

この現象を、人でいう足にビリビリと強い痛みが走る感覚と似た現象と考えます。

 

 

血流が一定時間止まった状態の後に、血流が再開すると、大量の活性酸素と

 

 

呼ばれる物質が発生し、体にダメージを与えたり、痛みを引き起こしたり

 

 

する物質が発生することは知られています。

 

 

今回の研究ではそれに加えて、感覚神経でこの活性酸素の存在を検知する

 

 

センサーの役割をしている、transient receptor potential ankyrin 1(TRPA1) に

 

 

着目し研究を行い、

 

 

その結果、血流再開後に生じる足を舐めるような強い痺れは、

 

 

活性酸素を消失させる薬や、TRPA1阻害薬、またはTRPA1遺伝子を

 

 

無くすことにより弱まることがわかり、血流再開後に活性酸素が感覚神経の

 

 

TRPA1を刺激してしまうことにより強い痺れが発生するということが分かったそうです。

 

 

要は、血流低下が低酸素によるTRPA1を過敏にさせて、さらに血流再開により

 

 

発生する活性酸素がTRPA1を強く活性化させることにより痛み、

 

 

痺れの情報が脳に伝わるとのことでした。

 

 

今後はこれを踏まえて研究を重ね、実際に高い治療薬を見いだせる

 

 

評価系の確立を目指すそうです。

 

 

私も、あの痺れの独特な感覚は苦手でよく苦しむことがあるので、

 

 

今後の研究の成果が楽しみです。

 

 

 

 

 

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エコノミークラス症候群

 


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こんばんは。二神です。(^ー^)v

 

 

ここ数日は、熊本の地震のニュースばかりです。

 

 

私も福岡に何年か住んでいたこともあり、熊本出身の知り合いが

 

 

たくさんいますので心配で連絡しましたが、

 

 

何とか無事でいてくれているようなので安心しました。

 

 

ただ、まだまだ余震もあり、安心できませんので少しでも多くの人が

 

 

一日でも早く安心して過ごせるように祈るばかりです。

 

 

さて、そんなニュースの中にエコノミークラス症候群で

 

 

亡くなった方がいるというニュースを見ました。

 

 

スポーツ選手(サッカーで言えば、元日本代表の高原選手がエコノミークラス症候群で

 

 

一時期話題になりました。)などが海外へ遠征などを行う場合に

 

 

時々耳にすることはありましたが、今回のような状況の中、エコノミークラス症候群で

 

 

亡くなるというニュースはあまり聞いたことがなかったので、少し調べてみました。

 

 

エコノミークラス症候群とは正式名は静脈血栓塞栓症と言い、

 

 

肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症を併せた疾患名で、

 

 

飛行機内で同じ姿勢で長時間いるために発症することから

 

 

エコノミークラス症候群やロングフライト血栓症とも呼ばれているようです。

 

 

原因としては簡単に言うと、静脈血の鬱滞や血液凝固の亢進が原因で、

 

 

長時間の同じ姿勢を行うことで下肢の血流が悪くなり

 

 

下肢の静脈に血栓ができてしまう。

 

 

これを深部静脈血栓症といい、さらに、その血栓が何かのきっかけで

 

 

下肢の静脈から、肺の方へ行き肺塞栓を起こしてしてしまうのが肺血栓塞栓症です。

 

 

症状としては、深部に血栓ができた場合、痺れや皮膚の変色、浮腫などがあり、

 

 

無症状で終わってしまうことも多いのですが、

 

 

問題は血栓が肺に飛んで、肺塞栓を引き起こしてしまうと、

 

 

呼吸困難、胸痛、動悸、冷汗、血圧低下、意識消失、

 

 

ひどい場合には突然死してしまうこともあります。

 

 

熊本の現状も、本震の後の余震が現在も続いており、家が無事な方も、

 

 

自宅でゆっくり休むことができず、車で寝泊まりする方も多くいるようです。

 

 

今回、亡くなられた方も、車内に避難し過ごされていたようです。

 

 

このような状況では、誰もがエコノミークラス症候群になってしまうことも十分考えられます。

 

 

高齢者が多い地域ではなおさらです。

 

 

そんな地震によるストレスや様々な環境が重なり、

 

 

今回の症状が発症した可能性は十分に考えられます。

 

 

震災はその発症時の状況も悲惨ですが、このような二次的に

 

 

発症してしまう現象も悲惨なものがあります。

 

 

何とか一日でも早く、被災地の方々が安心した生活が送れるように、

 

 

自分にできることがあるなら、少しづつでもやっていこうと思います。

 

 

 

 

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