東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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七情の異常16

2017.03.28

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こんばんは 浅田です

 

 

 

前回の話

 

七情の異常     七情とは

七情の異常2   善怒とは

七情の異常3   肝鬱気滞による善怒

七情の異常4   肝胆火旺による善怒

七情の異常5   肝脾不和による善怒

七情の異常6     善喜とは

七情の異常7   心火による善喜

七情の異常8   心腎不交による善喜

七情の異常9   心肝火旺による善喜

七情の異常10 善憂思とは

七情の異常11 心脾両虚による善憂思

七情の異常12 肺気虚による善憂思

七情の異常13 善悲とは

七情の異常14 臓躁・心肺気虚による善悲

七情の異常15 善恐とは

 

参照

 

 

 

 

今回は腎気虚による善恐ついて

 

 

 

『素問 宣明五気篇』に、

 

 

 

「北方生寒.寒生水.水生鹹.鹹生腎.腎生骨髓.髓生肝.腎主耳.… 在志爲恐.

 

 

 

と書いてあるように、恐は腎の志であり、

 

 

 

慢性病、房事の不摂生、肉体の過労などによって腎気が消耗すると善恐が出現します。

 

 

 

 

 

『霊枢 経脈篇』に、

 

 

 

「腎足少陰之脉.起于小指之下.… 氣不足則善恐.

 

気が不足すればすなわち善く恐がる

 

 

 

と書いてある通りです。

 

 

 

 

 

恐怖感が強く、物怖じした状態になり、誰かが自分を捕まえに来るという妄想に囚われていて、いつでもビクビクしている状態になります。

 

 

 

同時に、腰や膝がだるく、元気がない、無力感、男性は射精の異常、女性は月経の異常など様々な症状を伴います。

 

 

 

“腎の臓”と“恐”は密接ではありますが、高齢になり腎精を消耗した人全員が善恐になるかと言ったら、そうではないので、神を蔵する“心の臓”の状態も大きく関与してきます。

 

 

 

続く…

 

 

 

 

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