東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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『黄帝内経 素問 霊枢』を読むにあたって

2017.02.06

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この医学を本格的にやろうと思ったら、避けて通れない『黄帝内経』

 

 

この医学のバイブルと言ってもいい本です。

 

 

この本に書いてあることが全くの迷信で、信じるに足りないインチキ本である、という立場に立つならば、それはもう東洋医学の否定です。

 

 

東洋医学の道ではない道、東洋医学と接点を持たない人生をどうぞ、ということになります。(゚∀゚)

 

 

約2500年前に書かれたと言われる、この本に書いてある内容を、現代の患者さんの前でも十分に使える考え方であり、一面の真実だ、

 

というのが、東洋医学を実践する者の、普通の立場です。

 

 

ただ、『黄帝内経』に書いてあることと言えど、盲信する訳ではなく、現代の現実に照らし合わせて理解し、運用していくのが、

 

一番理性的で常識的な立場だと思います。

 

 

いかに聖典であり、優れた本であると言っても、所詮は2500年も前の外国の本です。

 

 

現代日本の現実と完全に一致するはずはないです。

 

 

そこで、この本を研究していくのに重要な書籍は、何があるか。

 

 

まずは東洋学術出版社の『現代語訳 黄帝内経素問 上中下巻』『現代語訳 黄帝内経霊枢 上下巻』でしょうね。

 

 

僕はまず、この5冊から入りました。

 

 

値段的にも手に入りやすいし、凄く丁寧な本だと思います。

 

 

原文、読み下し文、現代語訳、解説文と、全て付いていて、参考文献も豊富です。

 

 

次に築地書館の『意釈黄帝内経』シリーズ。

 

 

これは素問と霊枢の他に、運気と難経と神農本草経もあります。

 

 

これも平易な現代文で読みやすい。

 

 

次に雄渾社の柴崎保三著、『黄帝内経』25巻セット。

 

 

これはなかなかお高いし、揃いで手に入れるのは難しいのかもしれませんが、持っといて損はないでしょう。

 

 

まずは上記をキチーッとやること。

 

 

・・・で、いよいよ漢文も読めるようになってきて、本格的になって来たら、森立之の『素問攷注』渋江抽斎の『霊枢講義』を入手しましょう。

 

森立之という人物

渋江抽斎という人物 参照

 

 

この二冊は、日本の考証学派が世界に誇る二冊です。

 

 

『黄帝内経』が出てから2500年、ここまで詳細に読み込んだ本はなかなかない、とまで評価される、日本人が書いた、

 

世界最高峰と言われる『黄帝内経』解説書の金字塔です。

 

 

幕末~明治初期、日本人の東洋医学研究の水準は、本家中国を凌ぐほどだったんですよ。

 

 

今でこそ、中国共産党が国家主導でまとめ上げたと言っても過言ではない「現代中医学」が東洋医学教育のグローバルスタンダードになっていますが、

 

中医学が成立していく際にも、日本人の多くの書籍が影響を与えているんです。

 

カテゴリ 「中医学」 参照

 

 

ここらへんをよーく踏まえて、日本人の誇りを持って学ぶべしです。

 

 

 

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